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全身麻酔と歯科との関わりについて 

この度は日暮里の市来歯科医院のホームページ・ブログをご覧頂きありがとうございます。

今回は全身麻酔と歯科との関係について説明させて頂きます。

全身麻酔で手術を行う際には、手術中の呼吸の手助けをするために挿管と言って口から肺の入り口までチューブを入れます。
稀に挿管の一連の手技によって歯が破折したり、動揺したり、最悪の場合には歯が抜けてしまう危険性があります。
また、口腔内細菌が挿管により気管内に入り、術後に抵抗力が下がった場合に肺炎に繋がってしまうことがあります。

麻酔科医による手術前診察で口腔内も確認し、必要であれば病院の中にある歯科を受診することになりますが、手術までに時間がなく十分な処置が行われないまま手術を迎えたり、通常であれば残すことの出来る歯を手術のために急遽抜歯しなければならないといった事態が起きてしまうこともあります。

そもそも、手術する病院に歯科が併設されていない場合も少なくありません。

大学病院などでは最近は術前に歯科受診を勧めることが多くなっていますが、まだまだ普及率は100%ではありません。

普段から定期的に口腔ケアで通院されている方も、全身麻酔での手術の予定のある方は是非当院までお知らせください。
予定に合わせて口腔ケアを行わせて頂きます。
また、必要があれば挿管時に歯の破折等を予防するためのマウスピース作成することも可能です。(保険適応)

当院歯科医師の湯川は医科大学口腔外科での勤務時代に7ヶ月間の麻酔科研修を行い、実際に200件以上の全身麻酔を担当し、7ヶ月間の救命救急センター研修も含めると数え切れないほどの挿管を行っております。また、口腔外科だけではなく病院内の歯科として術前の口腔ケアや手術前口腔内処置を行ってきております。ささいな事でも構いませんので、不安な事や疑問等あればなんでもご相談ください。