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抜歯矯正と非抜歯矯正について 

日暮里の市来歯科医院のホームページ・ブログをご覧頂きありがとうございます。
今回は歯列矯正の際の抜歯についての記事になります。
ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。


矯正治療を始めるにあたり、多くの患者さんの気になることの一つとして「歯を抜くの?抜かないの?」ということがあります。
綺麗な歯並びのためとはいえ、健康な抜歯をすることに抵抗がある方は多いと思います。
今回はなぜ抜歯が必要なのか、抜歯しない場合はどのような処置をするのかについてお話ししていきます。


なぜ矯正するために抜歯をする必要があるのか?
それはずばり歯を並べるスペースを確保するためです。
顎の歯が並ぶスペースと比べて歯が大きく、歯並びのでこぼこが強い場合、抜歯になるケースが多くなります。
噛み合せもよく、なおかつきれいに歯を並べるためには、スペースがどうしても必要になります。


他に抜歯になる可能性があるケースとしては、

●上下の噛み合わせが大きくずれている
●歯は並んでいるけど前歯の傾きが多い
●口元が突出している

などが挙げられます。


抜歯以外にも、スペースを確保するための方法は他にもあります。


1つ目は歯列の側方拡大です。
この方法は、歯列を横に広げることでスペースを作ります。
歯列は広がりますが顎の骨を自体を拡大する訳ではないので、広げられる量には限界があります。(歯の周りには顎骨という、骨がある必要があります)

2つ目は奥歯の後方移動です。
この方法は、奥歯を後ろに動かすことでスペースを作ります。
特殊なネジを使ったり、マウスピースを用いた歯列矯正はこの動きが得意だと言われています。
後ろに骨があれば動かすことは可能ですが、骨を超えて動かすことはできないため、やはり動かせる量には限界があります。

3つ目はディスキングです。
ディスキングとは、歯の横側を削ることです。そうすることでスペースを作ります。
(IPRやストリッピングとも言われます。)
削ると言っても片側0.25mmまで、1本につき最大0.5mm程なので、痛みやしみることはほとんどありません。

抜歯を含め、以上のような方法をいくつか組み合わせたりしながら、スペースを確保します。


でこぼこの強さや、広げられる量は人によって違います。
矯正医は並べるためにはどのくらいスペースが必要で、どのくらい歯を動かすことができるのかなどを総合的に判断し、その上で必要であれば抜歯となります。
矯正する上で、必ず抜歯が必要な訳ではありませんし、必ず非抜歯でできるものでもありません。
抜きたくないからと言って抜歯をしないで矯正した結果、きれいに並んだ出っ歯になる、ということもありえます。


一概に、抜歯と非抜歯どちらがいいとは言えません。
矯正医が立てた治療計画を聞き、その方法に納得した上で治療を進めていくといいと思います。
その際に疑問点があればなんなりと質問して下さい。


当院では患者さんのご希望を伺い、抜歯を行う場合、抜歯しない場合などの複数のプランを提示しております。


荒川区、日暮里で矯正をお考えの方はぜひ市来歯科医院までご相談ください。