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TCHとは?意外に怖い癖のおはなし 

こんにちは。

日暮里の市来歯科医院です。

当院のホームページ・ブログをご覧いただきありがとうございます。

前回の歯ぎしり(ブラキシズム)についても記事はいかがだったでしょうか?前回の記事では「TCH(Tooth Contact Habit)について詳しくお伝えしきれませんでした。

今回はあまり聞きなれない言葉である「TCH」について、わかりやすく解説します。

???? TCHって何?

TCHとは「Tooth Contact Habit(トゥース・コンタクト・ハビット)」の略で、日本語では「歯列接触癖」と呼ばれます。
簡単に言うと 上下の歯を無意識に接触させ続ける癖 のことです。

「え?歯っていつも軽く当たってるんじゃないの?」と思う方が多いかもしれません。
ですが、実は 安静にしているとき、上下の歯は少し離れているのが正常 なんです。

上下の歯が当たるのは、本来、食事や会話のときだけ。日中の歯の接触時間を測定した研究によると、通常は食事中の咬合接触を含めても15〜20分程度で、それ以外の時間はわずかに隙間(安静空隙)があるのが自然とされています。

そして、歯と歯が接触することで、歯根膜という歯根の周りにある感覚受容器に刺激が入り、咬む際に使う筋肉に対して「仕事」をするよう伝達されます。

そのことによって、筋疲労や歯への負担が増加していきます。

⚠️ TCHの要因は?

TCHの原因には次のようなものがあります。

  • ストレスや緊張:仕事や人間関係で無意識に体に力が入ると、顎も固まります。
  • 長時間の集中作業:パソコン、スマホ、家事、細かい作業などで夢中になると、知らず知らず噛みしめていることがあります。
  • 姿勢の悪さ:猫背や前屈みの姿勢は、噛みしめの誘発要因になることがあります。
  • 不安定な義歯の使用:義歯が安定しないと無意識のうちに上下の歯を噛み合わせて義歯を安定させる習慣がつくことでTCHを起こします。
  • 不適切な噛み合わせ:歯の修復物や被せ物の調整不足や強制治療による歯の移動などにより咬合接触状態が変化し、 TCHの誘因になることがあります。

つまり、普段の生活の中で誰でも陥りやすい癖なのです。


???? TCHを放っておくとどうなる?

「ただ軽く歯が当たっているだけなら大丈夫じゃない?」と思うかもしれませんが、実はそうではありません。

TCHは軽い力でも 長時間続く ことが問題なのです。
例えば、「立つ」ことは多くの人にとって大変なことではないかもしれませんが、1日中立っているとしたららとても疲れてしまいますよね。それと同じで歯と歯が接触することで歯や顎、周囲の筋肉も疲労してしまいます。

具体的な影響としては:

  • 顎関節症(口を開けると音が鳴る、顎が痛い)
  • 歯や被せ物の破損・摩耗
  • 歯周病や知覚過敏の悪化
  • 慢性的な頭痛・肩こり・首こり
  • 義歯使用時の粘膜の痛み
  • 歯牙の違和感

 

「原因がわからないけど、最近顎がだるい・痛い」という人は、TCHが隠れている可能性があります。


???? TCHの対策・治療法

TCHは歯ぎしりや食いしばりとは違い、強い力を止める治療ではなく、 接触をやめる意識づけ が重要です。

???? 歯科医院でできること

歯科ではTCHの可能性を診断し、患者さんに自分の癖を知ってもらうことから始めます。そのうえで、噛みしめの回数を減らすトレーニング指導を行います。

例:

  • 「気づいたら唇を閉じて歯を離す」を1日の中で何度か意識する
  • 自宅や職場に「歯を離す!」と書いたメモを貼る
  • ストレス軽減のためのリラクゼーション法を取り入れる

???? 自宅でできること

  • 長時間の集中作業では、定期的に休憩・ストレッチを挟む
  • 姿勢を正して首・肩の緊張を和らげる
  • ストレスマネジメント(入浴・趣味・運動など)

軽度のTCHなら、このような「行動療法」で十分改善できることが多いです。

まとめ

TCHは、見過ごされがちな“噛みしめの癖”ですが、放置すると歯や顎に大きな負担をかけてしまいます。

もし最近、顎の疲れ・だるさ・歯の違和感を感じている方は、ぜひ一度、市来歯科医院に相談してみてください。
正しい知識と意識づけで、あなたの歯と顎を守りましょう。