「削って詰める」はもう終わり。なぜ当院は“再修復の連鎖”を断つことに命をかけるのか?
こんにちは。東京都荒川区、日暮里駅前の市来歯科医院です。 当院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
突然ですが、皆さんはこれまでに、同じ歯を何度治療した記憶がありますか? 「子供の頃に詰めた銀歯が取れて、また削って詰め直した」 「その数年後、中で虫歯が広がっていて、今度は神経を取って被せ物をした」 「しばらくしたら歯茎が腫れてきて、再根管治療になった…」
実は、日本の歯科治療において、この「やり直しの治療(再治療)」が全体の約7割〜8割を占めていると言われています。 一度治したはずの歯が、なぜまた悪くなるのか。そして、治療のたびに歯が削られ、最終的に抜歯へと近づいていく…。 私たちは、この悲しいサイクルを「再修復の連鎖(Negative Spiral)」と呼び、これを断ち切ることこそが、歯を良い状態で使う上非常に大事であると考えています。
今日は、なぜ歯医者に通っているのに歯が悪くなるのか、そしてどうすればその「負の連鎖」から脱出できるのか、お話しします。
■ なぜ「再発」するのか?保険診療の構造的な限界
誤解を恐れずに申し上げれば、日本の保険診療制度は「安価に、最低限の機能回復をすること」には非常に優れていますが、「歯を長期的に守ること(予防・再発防止)」に関しては、構造的な弱点を抱えています。
その最大の要因は「精度」と「材料」の限界です。
例えば、保険の銀歯(金銀パラジウム合金)。 この金属は、時間の経過とともに劣化したり、変形したりする性質があります。また、保険診療で使用するセメント(接着剤)も唾液によって徐々に溶け出します。 すると、数年後には詰め物と歯の間にミクロン単位の「隙間」が生まれます。この隙間から細菌が侵入し、詰め物の下で人知れず虫歯が進行するのです(これを二次カリエスと呼びます)。
痛が出た時には、すでに手遅れ。 詰め物を外し、さらに大きく歯を削り、次は被せ物に…。 こうして、治療をするたびに患者様ご自身の健康な歯質は失われていきます。
■「拡大視野」が運命を変える
では、どうすればこの連鎖を止められるのでしょうか。 答えはシンプルです。 「最初の治療で、細菌の取り残しをゼロにし、隙間のない詰め物を入れること」です。
ここで登場するのが、当院が5台のユニットに対し4台設置している「マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)」です。 肉眼での治療は、言わば暗闇の中を手探りで歩くようなものです。虫歯と健康な歯の境目を見極めることは困難で、取り残しを防ぐために「大きめに削る」ことが一般的でした。
しかし、マイクロスコープを使えば、患部を20倍以上に拡大して見ることができます。 ・ミクロ単位の虫歯の取り残し ・歯と詰め物のわずかな段差 これらを徹底的に排除することができます。「見えている」からこそ、最小限の切削で、最大限の適合精度を実現できるのです。
■ 「長持ちする材料」を選ぶ意味
技術だけでなく、材料選びも重要です。 当院の自費診療で主に使用する「セラミック」や「ゴールド」などの精密修復物は、保険の銀歯とは全く異なる特性を持っています。
• セラミック: 歯と化学的に接着するため、一体化して隙間ができにくく、プラーク(汚れ)もつきにくい。
• ゴールド: 展延性(伸びる性質)があり、歯に吸い付くようにフィットするため、適合精度が極めて高い。
これらは単に「白いから高い」「金だから高い」のではありません。 「生体親和性が高く、再発リスクが圧倒的に低い」からこそ、価値があるのです。
■ 10年後、20年後の笑顔のために
私たちは、「とりあえず痛みが取れればいい」という治療は行いません。 その場しのぎの治療は、将来的に患者様を苦しめることになるからです。
「一本の歯を大切にする」 言葉にすれば簡単ですが、それを実現するためには、高度な設備、熟練の技術、そして何より「手間を惜しまない情熱」が必要です。
市来歯科医院は、「もう二度と虫歯になりたくない」 「自分の歯で一生食事を楽しみたい」 そうお考えの方のお力になりたいと考えています。ぜひ日暮里で歯科医院をお探し場合には当院にご相談ください。
