「すぐに削ってくれないの?」初診に60分。市来歯科医院が、検査と対話に時間をかける本当の理由
こんにちは。荒川区・日暮里にある市来歯科医院です。
当院のホームページ・ブログをご覧頂きありがとうございます。
初めて当院にお越しになる患者様の中には、少し驚かれる方がいらっしゃいます。 「歯が痛いから来たのに、今日は治療してくれないんですか?」
「写真やレントゲンをたくさん撮るんですね」
一般的な歯科医院では、座ってすぐに「はい、どこが痛いですか?じゃあ削りますね」と治療が始まることも珍しくありません。 しかし、市来歯科医院では、緊急性が高い場合(我慢できない激痛など)を除き、初診時には約60分のお時間をいただき、様々な検査とカウンセリングを行います。
「早く治してほしい」というお気持ちは痛いほど分かります。 それでも私たちが「診断」に時間をかけるのには、患者様の歯を守るための、譲れない理由があるのです。
■ 歯科医師は「歯の修理屋」ではなく「建築家」
家を建てる時のことを想像してみてください。 設計図も地盤調査データもない状態で、いきなり大工さんが木材を切り始めたら…怖くて任せられませんよね? 歯科治療も全く同じです。
・なぜ、その歯が虫歯になったのか? ・噛み合わせのバランスはどうなっているか? ・歯を支える骨の状態は? ・患者さんは、将来どのようなお口の状態を望んでいるのか?
これらを把握せずに、「穴が開いているから埋める」だけの治療を行うことは、原因を放置したまま表面を取り繕うだけの「修理屋」の仕事です。 原因が残っていれば、またすぐに同じ場所、あるいは別の場所が悪くなります。
私たちは、お口全体を一つの器官として捉え、長期的に健康を維持するための設計図を描く「建築家」でありたいと考えています。そのために必要なのが、初診時のさまざまな精密検査なのです。
■ 当院の初診で行うこと(一例)
当院では、以下のようなデータを収集し、多角的に診断を行います。
1. 口腔内写真撮影(5枚法・枚数多め): 鏡では見えないお口の状態を、高画質のカメラで記録します。ご自身のお口の現状を客観的に見ていただくための重要な資料です。
2. マイクロスコープでの診査:マイクロスコープを用いてお口のなかを診査します。マイクロスコープにはカメラがついており、写真や動画を用いてご説明します。
3. レントゲン撮影: 目に見えない歯の根や骨の状態、隠れた虫歯を把握します。
4. 歯周病精密検査: 歯と歯肉の間の溝(歯周ポケット)の深さを1本ずつ測り、歯周病の進行度や出血の有無をチェックします。
5. 問診・カウンセリング: これが最も重要です。過去の治療歴、全身の健康状態、生活習慣、そして「治療に対する不安や希望」をじっくり伺います。
■ 「木を見て森を見ず」にならないために
例えば、「詰め物が取れた」という主訴で来院された患者さん。 取れた原因が「接着剤の劣化」なのか、それとも「歯ぎしりによる過度な力」なのかによって、治療方針は180度変わります。 もし原因が「力(噛み合わせ)」にあるのに、そこを無視して新しい詰め物を入れても、またすぐに取れたり、最悪の場合は歯が割れて抜歯になったりします。
検査と診断に時間をかけることは、一見遠回りのようでいて、実は「最も無駄のない、最短ルートの治療」につながるのです。
■ あなたの「デンタルIQ」を高める時間
初診時のもう一つの目的は、患者さんご自身に「自分の歯のこと」を知っていただくことです。 撮影した写真や画像モニターでお見せしながら、「今、あなたのお口の中はこうなっています」「放置するとこうなるリスクがあります」と分かりやすく解説します。
ご自身の現状を正しく理解し、納得して治療に進んでいただくこと。 これが、治療後の満足度を高め、その後のメンテナンス継続率(=再発防止)につながると確信しています。
「とりあえず」の治療ではなく、「一生もの」の治療を受けたい方。 まずは60分、私たち市来歯科医院にお時間をください。あなたのお口の未来を守るための、価値ある時間をお約束します。
お口の中に大きな問題がない方では当日に治療を行ったり、歯石を取るクリーニングを行います。ご質問がある方は遠慮なくご相談ください。
保険診療をご希望の方は保険診療のルールに従って治療を進めていきます。
自費診療の場合には、ルールや使用できる材料に縛りがないため理想的な治療を行うことが可能です。
