薬剤関連顎骨壊死について。パート2
こんにちは、日暮里の市来歯科医院です。
当院のホームページ・ブログをご覧頂きありがとうございます。
前回の記事でMRONJ(薬剤関連顎骨壊死壊死)の概要についてご説明させていただきました。
今回はMRONJを引き起こしうる薬剤、特にビスフォスフォネート製剤を使用している方の歯科治療についてお話しいたします。
以前の記事でも述べましたが、お薬を使用している場合MRONJを予防する方法としてはお口の中を清潔にすることが非常に重要となります。そのため歯周病治療や虫歯治療だけでなく、予後が不良な歯は放置せず当該薬剤の投与前に抜歯することが必要となります。
当該薬剤の投与開始後の抜歯については現在の治療ガイドラインではお薬の休薬は必ずしも必要とはされていません。お身体の状態によってはお薬を使用したままの抜歯が可能なことがあります。しかし、以前の記事でも述べたように糖尿病などの全身疾患がある方等リスクが高いと判断した場合は休薬や薬剤の変更を主治医にお願いすることがあります。
なお、抜歯以外の外科手術に関しては十分な報告がなく不明なことも多いものの、インプラントに関してはビスフォスフォネート製剤を使用している方でも埋入している症例が報告されています。以前のガイドラインでは骨粗鬆症の方にインプラントを入れることは推奨されていませんでしたが、近年インプラントはMRONJのリスクにはならないこと、骨粗鬆症の薬を使用していてもインプラントは骨に馴染むことが分かってきました。そのため骨粗鬆症などの持病がある方でもインプラントを入れることは可能です。
MRONJが発症した場合、骨が露出した状態で痛みなどがないものから、進行すると顎の骨が骨折したり、顔に膿の出口(外歯瘻)ができることがあります。治療には抗菌性洗口剤や洗浄を行うなどの保存療法と手術を行う外科療法があり、症状によって治療法が変わります。症状が進行している場合CTやMRIなどの画像検査が必要となるため専門治療が可能な病院に紹介し検査や処置を行うことがあります。
近年、人口の急速な高齢化に伴い骨粗鬆症の方は年々増加しつつあり2015年の骨粗鬆症のガイドラインでは1300万人とされています。それに伴い治療のためお薬を内服する方は増えており、歯科業界ではMRONJが問題視されるようになってきました。MRONJも骨粗鬆症だけでなくさまざまな種類の薬で起こることが分かってきており、これからさらに増えることが予想されます。しかしMRONJはお口の中を清潔に保てば予防できるものも少なくはありません。定期的に歯科医医院に通院し、メンテナンスを行う事が重要です。
またその際にお身体の病状もお知らせいただけると幸いです。
日暮里で安心してメンテナンスを行える歯科医院をお探しの場合には、ぜひ市来歯科医院までご相談下さい。
